過剰歯って知っていますか?
過剰歯が生えていることで子供に全身麻酔での治療が必要と言われたら、親としてはとても心配になりますよね。
我が家では小学2年生の息子に過剰歯が生えていることがわかり、全身麻酔で抜歯手術をしました。
この記事では、過剰歯とは何か、子供が全身麻酔で抜歯をすることになった経緯や全身麻酔のリスクについて、手術の体験談を交えてお伝えします。
ぜひ、参考にしてください。
過剰歯って何?子供(小2)が全身麻酔で抜歯することになった経緯
小2の子供が過剰歯を全身麻酔で抜歯することになった経緯をお話しします。
きっかけはかかりつけ医の虫歯治療でした。
息子に過剰歯があった!
歯が弱い息子は小学校の歯科検診後、必ず【要観察】【要治療】と書かれたプリントを持って帰ってきます。
6月、「今年もまたか・・」とかかりつけの歯医者に診てもらいに行くと、終わり際に先生が「ん?」と何かを見つけたようでした。
レントゲンを撮った後、先生から言われた言葉は、前歯の裏に過剰歯が2本生えているということでした。
過剰歯とは何らかの理由で歯列に余分に生えてしまった歯のことで、放置すると咬合異常や頬の腫れなど様々な問題を引き起こす可能性があるため、早めに抜いた方が良いそうです。
子供の過剰歯はそう珍しいことでもなく、6~7歳の検診などで発見されることが多いそうです。
部分麻酔、もしくは生え方が悪かったり、お子さんが怖がる場合は全身麻酔になるかもしれません。
紹介状を書きますので、大きな病院で一度診てもらってくださいね。
この2本の過剰歯ですが、数ヶ月前から歯磨きの時にちょこっと顔を出しているのを見ていたので知ってはいました。
ただ、2~3ヶ月に一度のペースで歯医者に通っていて先生に何も言われたことがなかったので、前歯の横の歯が生えてきているものと思い込んでしまっていたわけです。
とにかく気づいてもらえて良かった!
息子の過剰歯を全身麻酔で抜くことに
後日、紹介状を持って総合病院の歯科口腔外科で診察を受けました。
2本ある過剰歯の1本が少し斜めに生えていて部分麻酔では難しいらしく、あっさり
全身麻酔で抜歯しましょう!
と言われてしまいました。
全身麻酔ということで不安になりましたが、歯科医の説明によると手術の緊張感を和らげ、子供が痛みやストレスを感じないようにするためのもので、ここでは珍しい手術ではないので安心してくださいということでした。
1泊2日の入院になるので、学校を休まないで済むよう手術日を夏休みに設定。
その日のうちに心電図や肺の検査・採血・胸部レントゲンなどをとって帰りました。
術前準備外来を受診
手術の1週間前に術前準備外来を受診しました。
前回渡されていた問診票を渡して歯科や麻酔科を受診。
検査の結果は何も問題なかったらしく、全身麻酔もまず心配いりませんとのことで一安心。
入院の説明を受けると途端に手術の実感が湧いてきて、ソワソワしました(私が)。
過剰歯により考えることになった子供の全身麻酔のリスク
ここにきて、子供の全身麻酔のリスクが気になり始めました。
家に帰って手術の同意書や麻酔の同意書など、署名して入院当日に持っていく書類などを確認。
息子の過剰歯手術の正式名は「両側正中過剰埋没歯抜歯術」と書かれていました。
麻酔科の先生は大丈夫と言っていたけど、同意書に全身麻酔のリスクなどが書かれていてとても怖くなりました。
病院側が万全の体制で臨んでも、約10000人に1例程度は危険な状態になることがあるということです。
- 酸素供給の不足による低酸素血症
- 覚醒後の興奮
- 無呼吸
- 胃の内容物が溜まることによる嘔吐や誤嚥、肺炎
- 麻酔薬に対するアレルギー反応や副作用
絶対はない、ということですよね。
親ができることといえば、手術まで病気やケガに気をつけて健康に過ごしてもらうことくらいしかない。
怖がりな私は、「この子に何かあったらどうしよう・・」とざわついた気持ちで手術の日までを過ごしました。
過剰歯の全身麻酔手術を控えた子供の様子
少し日が空いたので、過剰歯の全身麻酔手術が目前に迫ってきた時に子供が不安定にならないか心配でした。
手術前日と当日の息子の様子をお伝えします。
手術前日の様子
夏休みに入っていたので、友達と遊んだりいつもよりゲームがたくさんできたりで、息子はギリギリまで手術のことを考えずにいられたみたいでした。
過剰歯の全身麻酔手術の前日の夜にやっと、
明日、怖いな・・・
どれくらい痛い??
などと聞いてきました。
そのたびに、
痛くないように全身麻酔をするんだよ。寝て起きたら終わってるよ。ずっとママがついてるから大丈夫だよ!
と声を掛けて、なんとかスヤスヤと眠ってくれました。
手術当日の様子
時間より早めに病院へ。
受け付けが終わり、入院する部屋に通されてから待ち時間が長かったのですが、スマイルゼミ
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ママ、一緒にこのゲームやろ!
と手術のことをあまり考えていないようでした。
この能天気、一体誰に似たんだろう・・汗
持ち歩けるタブレット学習がとても役に立ちました。
2時間ほどしてやっと全身麻酔のための点滴の準備が始まりました。
いよいよ子供の過剰歯全身麻酔手術です。
子供の過剰歯の全身麻酔手術が万全な体制で行われる
子供の過剰歯の全身麻酔手術は万全な体制が整っていました。
最初は息子と一緒に手術室へ。
手術室には先生や看護士さん6人くらいが待っていました。
みんな優しくて、息子が怖がらないように大きなモニターに息子の好きなアニメを流してくれていました。
マウスピースをセットして麻酔が入ると、すぐに息子の目がトロンと重くなり私は別室で待つことに。
クーラーが効いた寒い部屋で、主人や両親に手術開始を連絡しました。
事前に「そう時間はかからないと思います」と言われていたのに、40分、45分と経つと、短気な私は何かあったんじゃないかと気が気ではなかったです。
手術開始50分くらいで看護士さんが迎えに来てくれた時、私はどんな顔をしていたのでしょうか。
手術は無事に成功。
運ばれてきた息子はだるそうに寝込んでいて、一旦私を見ると起き上がってまたすぐボーっと眠ってしまうような感じでした。
先生曰く、過剰歯の抜歯自体は5分くらいで終わったとか。
それだけ子供の全身麻酔手術は慎重に行われているということだそうです。
すきっ歯な前歯の隙間から3つ、黒い糸の結び目が見えていました。
過剰歯で子供が全身麻酔手術をしたあとの痛みはどれくらい?
過剰歯で子供が全身麻酔手術をした直後は、さすがに痛みがあるようでした。
手術後の息子の様子です。
手術後、痛みはあるが痛み止めでしのぐ
部屋に戻っても息子はすごく眠そうで、ちょっと痛いとか言いながらまた眠り込んでしまう。
1時間半ほど眠ったあと、普通に起きて話すことができました。
やはりこの時は抜歯で切った部分が痛いらしくて、痛み止めをもらって飲ませました。
痛み止めも効いて、たまに「ちょっと痛い・・」と言うくらいでした。
前歯の隙間にある糸がすごく気になるようで、舌で何度も触っていましたね。
画像は抜いた歯です。
時間が経っていて血が固まっていたのでモザイクをかけています。
手術をした数時間後にはまさかの夕食が出ました。
お粥とチキンステーキと副菜。
痛いのに食べれないんじゃ??
と思ったけど、お腹が空いていたみたいで食べました。
そういえば、胃を空にするために朝から何も食べてなかったんですよね。
ていうか、抜歯したあとなのに、食べれるんですね。
手術後、数時間で糸を取ってしまう
手術が無事に終わり、ホッとして完全に油断していました。
そういえば、うちの息子はできたてホヤホヤのまだ薄いかさぶたもすぐに取ってしまう人だった!
夕食後、二人で病室のベッドでくつろいでいると息子が、
あっ!取っちゃった・・
うええ!!!ウソやろ??
3つあった結び目の1つを歯で嚙み切ってしまいました・・
慌てて看護士さんを呼びましたが、今から結びなおすこともできないし痛いとか出血がなければ大丈夫と言われました。
この時ばかりは、
もう絶対に糸を切ったらダメ!!!
ときつく叱らせていただきました。
その夜は普通に眠って、夜中に痛みが出るということもありませんでした。
過剰歯で子供が全身麻酔手術をしてかかった費用は?
過剰歯で子供の全身麻酔手術にかかった費用が気になりますよね。
京都市は0歳~小学生の間は入院が1医療機関200円/月となっています。
2回分の食事1000円ほどを足して、1200円ほどでした。
ほんと助かります。
次の日も朝食を食べて、その後問題なしで無事退院となりました。
糸切っちゃったけど、大丈夫なんですね・・
3日分の抗生物質のお薬と痛み止めをもらって、10日後に抜糸をするということでした。
過剰歯で子供が全身麻酔手術をしたその後
過剰歯で子供が全身麻酔手術をしたその後、抜糸の日までに順調に(?)糸を取ってしまい、抜糸に行く日には全部なくなっていました。
一応、病院に電話して確認しましたが、自然に取れたものは大丈夫とのことでした。
自然ではないけど・・抜糸の日も消毒しただけで特に何も言われませんでした。
数日間、軽い痛みはあったみたいですが、痛み止めを飲むほどでもなく、痛み止めは手術後に一度飲んだだけですみました。
こうして、うちの夏休みの一大イベントは幕を閉じたのです。
まとめ
過剰歯とは何か、子供が全身麻酔で抜歯をすることになった経緯や子供の全身麻酔のリスクについて、手術の体験談を含めてお伝えしました。
息子は過剰歯が少し斜めに生えていて、部分麻酔では難しいために全身麻酔で抜歯をすることになりました。
子どもの全身麻酔には大きく分けて、以下のようなリスクが伴います。
- 酸素供給の不足による低酸素血症
- 覚醒後の興奮
- 無呼吸
- 胃の内容物が溜まることによる嘔吐や誤嚥、肺炎
- 麻酔薬に対するアレルギー反応や副作用
何もできないこちらとしてはとても怖ろしいものですが、病院では手術前に全身麻酔に対応できる体であるかどうかをしっかり検査してくれます。
信頼できる病院を選ぶことはもちろん、アレルギーや病歴、体質などは抜けのないよう事前にしっかり伝えておくことが大事だと感じました。
過剰歯や子供の全身麻酔に関する疑問や不安を抱えている方々に、私たちの体験談が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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