子供に腹痛があるのに便が出ないということはありませんか?
度々の腹痛で痛がっているのに便が出ないなんて、幼稚園や学校に行かせるのも心配になりますよね?
ただの便秘と放置していては、日常生活に支障をきたしたり、別の病気にかかるリスクがあります。
この記事では、子供に腹痛があるのに便が出ない体験談や、便秘の危険性と予防策について詳しくまとめています。
お子さんの便秘に悩む方は、ぜひ、ご一読ください。
子供に腹痛があるのに便が出ない!息子の症状
子供に腹痛があるのに便が出ないといった症状がありました。
息子の初期症状
小学生になりよく食べるようになってきた息子は、普段、ほぼ毎日お通じがあります。
ところが、11月の寒くなってきた日の夕飯時、急に「お腹が痛い!」とお腹を押さえながらトイレに駆け込みました。
数十分後に息子は、
ベチョっとしたのが少ししか、便が出ない・・
と戻ってきました。
その時は、時間が経てばスッキリ出るだろうくらいに思っていました。
数日間、症状が続き・・
休みの日、車で遊びに出ていた時も突然、息子が腹痛を訴えて車を降りることがありました。
少しだけ便が出た
と言っていて腹痛が治っても、また痛くなり車を降ります。
腹痛は2日ほど続きましたが、治まるとケロッとして遊び始めるので緊急性の高いものではないようでした。
ですが、その後も急な腹痛が続き、「いつものように便が出ない」「おしっこの時も下腹部が痛い」と言い出すようになったので小児科で診てもらうことにしました。
子供に腹痛があるのに便が出ない!診察結果は便秘
小児科で診てもらった結果、子供に腹痛があるのに便が出ない原因は、便秘であることがわかりました。
小児科での診察結果
小児科に行くと、先生は喉を見たり聴診器をあて、
水分は取れてる?
と聞いてきました。
そういえば、11月に入って寒くなってきたので、放課後遊びをして帰ってきても水筒のお茶が半分以上残っていることがよくありました。
お腹の左側を押すと、
便が溜まってるね〜、ちょっと出しとこうか
と先生。
どうやら息子の腹痛の原因は便秘のようでした。
便秘の治療法
ベッドに横になって浣腸。
するとすぐに腹痛があり、小児科のトイレで大きな便が出ました。
先生いわく、水分が少なくて便が硬くなっていって肛門に蓋をしてしまっていたそうです。
たまにベチョっとした便が出ていたのは、その硬い便の隙間を通って出てきたものだとか。
放っておいても溜まっている便が硬くなる一方なので、これを外に出さない限り、腹痛はずっと続くということでした。
念のため、また腹痛が起こった時の浣腸と、便を柔らかくする粉薬を処方してもらいました。
それ以降、息子の腹痛はなくなり、排便もいつも通りになりました。
子供に腹痛があるのに便が出ない!便秘を放置するリスク
子供に腹痛があるのに便が出ないのは便秘が原因であることが多いですが、放置すると深刻な問題に発展することがあります。
- 消化器系の病気
- 食欲不振と体重減少
- 精神的なストレスや不安感
- 慢性便秘への移行
- 皮膚トラブル
順に説明していきます。
消化器系の病気
便秘が長引くと、腸内に便がたまり、腸閉塞(イレウス)や腸炎などの病気になるリスクが高まります。
便が腸内にたまると、腸内でガスが増え、腸壁に圧力がかかります。
この状態が続くと、腹痛が強くなり、嘔吐や発熱といった症状も出やすくなり、内部環境が悪いと細菌感染や炎症を起こしてしまうことも少なくありません。
便秘を放置した子供が腸閉塞と診断され、治療が必要になったケースもあります。
腸閉塞は腸が詰まってしまう状態で、ひどい痛みを伴うため緊急の処置が必要になります。
食欲不振と体重減少
便秘が続くと腸内に便がたまり、常にお腹が張っている感覚や不快感が増します。
その結果、食欲が低下し、食事が取れなくなることが多いです。
特に成長期の子供にとって、栄養不足は発育に大きな影響を与えるため、早めの対策が必要です。
精神的なストレスや不安感
便秘によって腹痛や不快感が頻繁に起こります。
子供が排便を怖がったり、トイレに行くこと自体を避けようとしたりすることがあります。
また、便秘が長くなることで学校や外出先での「失敗」が不安になり、引きこもりがちになることもあります。
慢性便秘への移行
便秘が長期化すると、腸が便を繰り出す、ぜん動運動が鈍くなり慢性便秘状態に陥ることがあります。
慢性便秘になると、自然に排便できる機能が低下し、薬や特別なケアが必要になります。
子供の時期に慢性的な便秘になると、将来的に便秘が癖になりやすくなってしまいます。
皮膚トラブル
腸内環境が悪化すると、体内の毒素が血流に乗り、皮膚にも影響が出やすくなります。
便秘によって体内にたまった老廃物が皮膚に影響し、湿疹や肌荒れといった皮膚トラブルが起きることがあります。
特にアレルギー体質の子供は、便秘による肌のかゆみやかぶれなどが起こることもあるため注意が必要です。
子供に腹痛があるのに便が出ない!便秘の予防法
調べてみると、子供の便秘予防には以下の方法が効果的だそうです。
- 食物繊維や発酵食品を含むバランスの良い食事
- 規則正しい生活習慣
- 水分補給
- 適度な運動
- トイレを我慢しない
食物繊維や発酵食品を含むバランスの良い食事
子供の便秘を防ぐには、食物繊維や発酵食品を含んだ食事が効果的です。
野菜や果物、全粒穀物には腸内で水分を吸収して便を柔らかくする働きがあります。
特に朝食にヨーグルトや納豆などの発酵食品を取り入れると、腸内環境が整いやすくなります。
子供が野菜嫌いでバランスの良い食事が取りにくい・・
↓ 野菜嫌いな子に効果的な方法はこちら ↓
規則正しい生活習慣
便秘を予防するためには、規則正しい生活も欠かせません。
毎日決まった時間に食事をとることで、腸が活動しやすくなります。
また、朝食を摂ることで腸が刺激され、自然な排便リズムが作られます。
早寝早起きを心がけ、生活リズムが整うよう意識しましょう。
水分補給
水分不足も便秘の原因になるため、こまめな水分補給が重要です。
特に朝起きた時に一杯の水を飲むと腸が活発になり、便が出やすくなります。
飲み物はなるべく水かお茶を選び、砂糖が多く含まれるジュースは控えるのがベストです。
適度な運動
適度な運動も便秘の予防に役立ちます。
体を動かすと腸が刺激され、ぜん動運動が活発になり、便がスムーズに出やすくなります。
毎日15分程度の散歩や、友達と外遊びをするだけでも十分効果的です。
トイレを我慢しない
便意を感じたら、できるだけすぐにトイレに行くようにさせましょう。
我慢を続けると腸が便をため込みやすくなり、便秘を悪化させる原因になります。
また、トイレに行きやすい環境を整えることも大切です。
朝の支度時にトイレに行く時間を確保して、自然な排便習慣を作るようにしましょう。
子供に腹痛があるのに便が出ない!便秘の他に考えられる病気
子供に腹痛があるのに便が出ない場合、便秘以外で考えられるものに下記の病気があります。
病名 | 症状の特徴 | 原因 | 治療法 |
腸重積 | ・激しい腹痛 ・嘔吐 ・血便(イチゴジャム状) ・周期的な痛み | 多くの場合は不明 腸管ポリープやメッケル憩室などが関与 | バリウムや空気を用いた非観血的整復術が一般的 |
虫垂炎 | ・初期症状はおへそ周りの痛みで、1~2日で右下腹部に移動 ・発熱、嘔吐、食欲不振 | 明確な原因は不明 便秘や異物による虫垂の閉塞が考えられる | 軽度の場合:抗生剤の投与 進行した場合:腹腔鏡手術が一般的 |
過敏性腸症候群(IBS) | ・腹痛や腹部不快感 ・便秘や下痢を繰り返す | 遺伝的要因や心理的ストレス、自律神経の異常が関与 | 生活習慣の改善・食事療法・薬物療法・心理療法 |
便秘が原因で虫垂炎になる場合もあるんですね!!
子供に腹痛があるのに便が出ない!まず確認するポイント
子供に腹痛があるのに便が出ない!おかしいと感じたら、まずは子供の体をチェックしてみましょう。
- 最後に便が出たのはいつか、便の状態
- お腹が張りやしこりがないか
- 痛がる程度や頻度
便が出ないということから、まずは最近の排便を確認しておくと良いでしょう。
病院で診察を受ける時も必ず聞かれるはずです。
様子がおかしい場合は、早めに病院で診てもらうことをお勧めします。
まとめ
子供に腹痛があるのに便が出ないのは便秘が原因であることが多いですが、放置するとさまざまなリスクを引き起こす可能性があります。
- 消化器系の病気
- 食欲不振と体重減少
- 精神的なストレスや不安感
- 慢性便秘への移行
- 皮膚トラブル
子供の将来にも関わってくることですから、普段から便秘予防を意識してあげましょう。
効果的な便秘の予防法は下記の通りです。
- 食物繊維や発酵食品を含むバランスの良い食事
- 規則正しい生活習慣
- 水分補給
- 適度な運動
- トイレを我慢しない
息子の場合は便秘でしたが、大きな病気が隠れていることもあります。
様子がおかしいなと思ったら、早めに病院で診てもらうことをお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント