小さな子どもが自虐的な行動をとるようになり、どうしたらよいかと悩んでいませんか?
うちの息子は1歳の頃、床に頭を打ちつけたり自分の腕を噛んだりするようになり、どこかおかしいんじゃないかととても心配しました。
ですが、息子への理解を深めることで息子の自虐的な行動はすぐに収まりました。
この記事では、1歳の息子が自虐的な行動をとるようになった原因と解決するに至ったきっかけについてお話しします。
きっと同じようなことで悩んでいる方の解決のヒントになると思います。
1歳の息子が自虐的な行動をとるようになった
息子が1歳10か月くらいの頃、周りのお友達は話し始めていたけど息子はまだ話すことができませんでした。
動きが早く、触りたい!と思ったら人の物でもなんでもパッと取ってしまい、相手が泣いて嫌がっても叩いたり髪を引っ張ったりで大変な時期でした。
私は初めてお友達のママができてとても楽しかったのですが、いつもそのママ友の子を泣かせてしまうことになるので、とても気が張っていたように思います。
とにかくお友達を傷つけないように。
息子のああしたい、こうしたいよりもそのことで頭が一杯でした。
いつの間にか私は、息子が危ないことをしそうになると先回りして息子の行動を止めるようになっていました。
そんなある日、家でおもちゃを広げて遊んでいた時のことでした。
息子が急に、プラスチックのブロックを投げ始めました。
別に誰かに当てようと投げたわけでもないのですが、私はいつものように
〇〇くん!投げたらダメでしょ!!
と怒りました。
すると息子は四つん這いになり、フローリングの硬い床に自分の頭を打ちつけたのです。
ビックリしてすぐにやめさせました。
息子はその後も事あるごとに、壁や床に頭を打ちつけたり、自分の腕を噛むなど自虐的な行動をとるようになりました。
1歳の息子が自虐的な行動をとる理由を知れたきっかけ
主人ともどうしてこんなことをするんだろうと話し合ってはいましたが、その時はまったく原因がわかりませんでした。
でも息子と2人で家にいる時、息子のことが分からなくて気持ちが暗くなっている自分に気がついてはいたんですよね。
そんな時、住んでいる地域でママと子どものために開かれている教室や施設があることを知りました。
- 区役所で乳幼児のママと子どものために開かれている教室
- ママと子どものためのイベントやつどいの場として活動している施設
何かに頼りたい、何かヒントが欲しい、みたいな気持ちだったと思います。
どちらも無料だし、と参加してみることにしました。
1歳の息子の自虐的な行動の理由を知る~息子と離れてみる~
まずは区役所で行われている教室に参加しました。
はっきりとは覚えていませんが、週1×4回、ママ達がディスカッションしたり先生に話を聞いてもらう間、子どもは保育士さん達が見てくれるというものでした。
両親以外に子どもを預けたことはなく、保育士さんに遊んでもらえるのは初めて。
何より、(確か)60分も子どもと離れられるというのに大きな魅力を感じました。
控えめに言ってめちゃめちゃ良かったです!!
おもちゃがたくさんある広い部屋で3人くらいの保育士さんが子どもを見てくれる安心感が半端ない!
息子もおもちゃを見るとスッと私から離れて夢中で遊びだしました。
子どもを預けたあとは、7~8人のママ達と先生が別室に集まり、1人ずつ自分の子どもの話をします。
穏やかな年配の女性の先生がうんうんと笑顔で話を聞いてくれてアドバイスをくれます。
私は人前で話したりするのがすごく苦手なんですが、それよりも誰かに聞いてほしいという気持ちの方が強かったのでしょう。
ほとんど緊張はなく、それどころか人前で話をすることが気持ちいいと思えるほどでした。
途中で息子と離れている間にふと、”今、何してるかな?何を考えているかな?”と息子が一人で黙々と楽しそうに遊ぶ様子を頭に思い描いていました。
そういえば実際はいつも、”危ない!”とか”ダメ!”と息子の手を止めているなぁ・・とぼんやり思いました。
1歳の息子の自虐的な行動の理由を知る~息子の気持ちを考える~
区役所の教室に通う間に、家の近くにあるつどいの場にも行ってみました。
ここでは毎日のように、ママと子どものためのプログラムが組まれています。
私は発達の専門家に相談できるというプログラムがある日に参加しました。
息子が延々とボールを投げ続ける横で、専門家の方に取る・投げる・叩く・止まらない・止めたら自虐的な行動をとる、などと説明しました。
すると専門家の方は、
さっきから見てるけど、ずーっとボールを投げてるね。
でもね、よく見てみて?
右に投げたり上に投げたり下に叩きつけたり、何か色々と試してるよ?
ほんとだ・・・
たくさん危ないこともするだろうし、手がかかってお母さんも大変だよね?
でも、天才は手がかかるって言うわよ?
投げたいなら投げさせてあげたらいいんじゃない?
と言って、息子に次から次へとボールを渡していきました。
息子は飽きもせず、ボールを受け取っては真剣な表情でボールを投げ、転がっていく様子をじっくり見ていたんですよね。
その様子を見て、息子がおかしいことをしてるわけじゃなくて問題は私なんだとハッとしました。
”息子も周りのお友達にもケガをさせてはいけない”、そればかりにとらわれて息子の気持ちを何一つ考えていなかったんです。
まだ話せない小さな子どもでも何かを思って考えているはずなのに。
いつもやりたいことがあっても満足にできてなかったのかもしれない・・・。
息子の大事な意欲の芽を摘んでしまっているのかもしれない・・・。
いろんな想いがこみあげてきて人前で恥ずかしいほど泣いてしまいました。
1歳の息子が自虐的な行動をとる理由がわかり息子の意思を尊重することに
もうお分かりでしょうが、おそらく息子が自分を傷つける自虐的な行動をとるようになったのは私の息子への接し方にあったのだと思います。
お恥ずかしい話ですが、息子の自虐的な行動が増えていた時、それ自体にも
なんでそんなことするの!やめなさい!!
と怒鳴るようになっていました。
まだ話せないんだから、ママにくらい気持ちをわかってほしいはずなのに。
そしてママと子ども教室などに参加してから、とにかく家の中では怒って止めないということを意識してやってみました。
ほんとにこれだけです。
やり始めてすぐ、息子の自虐行動はピタリとなくなりました。
まとめ
1歳の息子が自虐的な行動をとるようになった原因と解決するに至ったきっかけについてお伝えしました。
息子が自虐的な行動をとるのは、私が先回りして息子の行動を止めることが原因でした。
息子の気持ちを無視していた・理解できていなかったということですよね。
その原因を知るきっかけになったのは、地域で行われているママと子どものための教室やプログラムのおかげです。
息子と少し離れて、自分の話を聞いてもらえたことで、息子の自虐的な行動の理由に気づくことができました。
子どもが小さい頃は特に、ママは1人でふさぎ込みやすくなるものですよね。
話を聞いてくれる人がいればその人に頼ったり、私のように地域で行われているママと子どもの教室などに参加してみるというのもオススメです。
この記事が、同じようなことに悩むママのお役に立てたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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